もし、観光地で巨大地震に遭ったら…。
防災の日の9月1日、「AMラジオ災害問題協議会」に加盟するNHK大阪放送局と近畿の民放AM局が共同制作して全国放送した「関西発いのちのラジオ」。観光客の帰宅困難に特化したSNS避難訓練が京都市で行われ、現代社会学部社会防災学科の田中瞳さん、合田七海さん、阿武妃夏さん、喜田悠太郎さん、松本涼平さん、石橋尚大さんら6人が参加しました。
今年のテーマは「巨大地震訓練―試されるあなたの判断」。命を守るためにどのような力を身につけるべきなのか。観光客に扮した学生たちは、ツイッターの情報を頼りに土地勘のない京都で安全な場所に向かう訓練を体験しました。
京都市左京区の金戒光明寺を観光中の午前10時45分、南海トラフ巨大地震が発生したという想定です。6人は4班に分かれ、「観光客が鴨川周辺に集まっている」「京大キャンパスが観光客を受け入れている」「それはデマ」など、ツイッターで発信される断片情報をもとに、正確な情報を収集しながら、雨の中を京都大学吉田キャンパスまで徒歩で避難。訓練の中継を担当したKBS京都の遠藤奈美アナウンサーが同行し、学生へのインタビューも織り交ぜながらその様子をリポートしました。
年間5000万人以上の観光客が訪れる京都市。南海トラフ巨大地震では市民だけでなく数十万人の観光客が帰宅困難になると予想されています。一人で避難した阿武さんは「普段からSNSはよく使っていますが、知らない土地で避難するには地図も必要。ですから、携帯は欠かせません」といい、「たくさんの情報が交錯するので迷った」「観光地は市内各地に散らばっているので、観光客を収容する避難所が数多く必要」などの意見もありました。