11月2日から5日にかけて、李洪章講師が担当するゼミナールの受講生たちが、韓国・釜山を訪問しました。今年10月に神戸学院大学と学術交流協定を締結した東亜大学校(Dong-A University)を訪れ、学生どうしの交流会とフィールドワークを行いました。
交流会では、韓国と日本の文化と生活の違いや日韓間の政治的関係、韓流ブームが互いの国に対するイメージに与えた影響などについて、積極的に意見交換を行いました。韓国での就活や恋愛事情、韓国の若者文化の現状などについて実際に聞いてみることで、韓国社会のリアルな一面を知ることができました。
フィールドワークでは、朝鮮戦争の避難民集落全体をアートギャラリー化した「甘村洞文化村」を訪れました。学生たちは「韓国のマチュピチュ」と呼ばれる光景に感動しながらも、生活の場が観光地化してしまうことでどのような問題が起きているのかが気になった様子でした。また、釜山近代歴史館では、日本による統治や朝鮮戦争を背景に、釜山の市民たちが歩んだ苦難の歴史を学びました。歴史に根差して社会と文化を学ぶことで、より深く釜山という街を理解することができました。
最後には懇親会を行い、本場のサムギョプサルに舌鼓を打ちながら、大いに盛り上がりました。短い時間ではありましたが、学生たちはかけがいのないチング(親友)を得て、互いに再会を誓いました。
個人旅行では決して味わうことのできない経験と出会いに満ちた、濃密な3泊4日でした。
(文責:李洪章)