「災害の社会学」の授業は、現代社会学科と社会防災学科の両方の2年生以上の学生が履修します。災害について社会的な側面から学びます。
5月9日の授業では、ゲスト講師として人と防災未来センターで語り部をつとめる谷川三郎さんにお話しいただきました。
谷川さんは、1995年の阪神・淡路大震災の当時、芦屋市役所の建設部長でした。授業では、自宅での被災の状況から、被災したまちを通って市役所にたどりついたこと、そして2か月も家に帰ることができずに震災対応にあたったこと、その間は息子さんたちが家族を支えてくれたこと、芦屋市の初動体制、学生ボランティアの活躍、避難所のトイレ問題など非常にリアルにお話いただきました。
受講した学生からは、
「実際に経験されているだけあって言葉の重みを強く感じました」
「神戸の話は聞いたことがあったが、芦屋市の状況がよくわかった」
「懐中電灯、携帯ラジオ、バケツや風呂に水を入れておくこともやっていきたい」
「家族で、災害のときに集まる場所や連絡手段などあらかじめ話し合って決めておくことが重要だとよくわかった」
「警察や消防、自衛隊の助けを待っていては命はもたない。1日目が勝負という言葉も印象的だった。」
など、ひとりひとりが阪神・淡路大震災から大切なことを学びとってくれたと思います。