2025年1月25日、ポートアイランドキャンパスにて、2024年度で本学を退職する中村恵先生による最後の講義を行いました。
https://www.kobegakuin.ac.jp/events/c80d43a2b430a2283908.html
中村先生は、2022年から本学学長を務めています。本学へは、いまから39年前・1986年に経済学部に専任講師として着任しました。同学部の助教授(当時)、教授を経て、現代社会学部では2014年の創設以来、6年間の学部長を担うなど、11年にわたり、教育・研究に従事してきました。
当日は、学内外から集まった70名ほどの聴講者を前に、「職場における技能とキャリアの形成 その重要性」とのタイトルで、「若いころから、何に刺激を受けて、何を知りたいと思い、それがどこまでわかったのか」を講義しました。
中村先生が「原点」と呼ぶ、労働経済学の古典的な研究成果を簡潔に紹介した上で、みずからの研究者としてのキャリアの形成を、たどりました。研究対象は、労働組合や、パートタイム雇用からホワイトカラーまで、多様です。ひとつひとつについて、中村先生の温厚で丁重なお人柄が浮かぶ語り口に、聴衆は聞き入りました。
95分間の熱のこもった講義のあと、多数集まった卒業生を代表して大迫(大崎)千聖(おおさこ・ちさと)さんから、花束が贈られました。