社会調査士実習
社会調査のスキルを実践的に身につける
社会調査士実習では、学習した社会調査の知識やスキルを踏まえ、実際にアンケート調査やフィールドワークを実施することを通じて、社会調査の一連の過程を実践的に学びます。具体的には、自分たちでテーマを決めて仮説をたて、調査を実施し、Excelや統計ソフトを使って分析し、レポートを作成します。
2023年度は大学生を対象にインターネット調査を実施しました。調査テーマは、各自が日ごろ関心を持っていることや疑問に思っていることです。自身で仮説をたて、得られたデータで仮説を検証しました。以下は調査テーマの一例です。
「野菜を摂取しようとする意識に関係しているものは?」、「所属するコミュニティの量の多さと人間関係の悩みには関連がある?」、「趣味が共通の友人が多ければ、趣味の支出が多くなる?」、「通学時間とサークル加入は関連しているだろうか?」、「好きな異性がいれば、おしゃれになるのだろうか?」…。
社会はさまざまな人間で構成され、とても多様で複雑です。そんな現代社会の現実を描き出し、課題を発見したり解決したりする能力が求められています。適切な調査を実施したりデータを分析できる能力は、どんな職業でも必要になってきています。
なお、現代社会学科では、所定の科目の単位を修得したうえで資格申請すると、一般社団法人社会調査協会が認定する社会調査士資格を取得することができます。就職活動の際に、社会調査士の資格取得見込みであること(社会調査士キャンディデイト)をエントリーシートなどに記入すると、大学における学修成果を体系的に証明できることができます。