山本努ゼミ
地域社会学を再構築する、社会調査を学ぶ
地域社会学は都市や農村を研究する、社会学の重要な分野ですが、何故か、よい入門テキストがないなあ、とずっと思ってきました。そこで、全国の優秀な研究者と一緒に2冊の本を作りました(山本努編、2022、『よくわかる地域社会学』、ミネルヴァ書房。山本努編、2024、『改訂版 地域社会学入門』、学文社)。
人間はいつも地域社会に暮らすので、社会学は「いかにもその地域らしい、地域社会学」を生んできました。シカゴ生まれ、サンフランシスコ生まれ、日本の都市生まれ、日本の農村生まれ…などなど、それぞれに味わいの違う、興味深い地域社会学があるのです。
また、地域社会学には社会調査は必須なので、ハンドブックにもなる社会調査の入門書を作ってみました。それが谷富夫・山本努編著、2010、『よくわかる質的社会調査 プロセス編』、ミネルヴァ書房です。これを使って、野(フィールド)に出るといいでしょう。この本では、社会調査の始まりから終わりまでのプロセスを解説しています。これを読めば、野に出る楽しみが増えるはずです。