中野雅至ゼミ
地域活性化を肌で感じる。
中野ゼミの大きなテーマは地域活性化です。地域はどういう要因や理由で活性化するんだろうか?それを学生・教員が一緒になって考えてきました。少しでも真相に辿り着きたいと思って、みんなで試行錯誤しながら辿り着いたのが次のやり方でした。
まず、きちんと教科書を読み、様々なデータとにらめっこするところから始めます。学問は何はさておいても客観性。生き生きとデータを読み込む学生もいれば、退屈している学生もいますが、この関門を乗り越えたら、中野ゼミはフィールドワークに出かけます。やっぱり、現地をみて直接話を聞かないとわからないことが多々あります。
2022年度と2023年度のテーマは株式会社パソナが淡路島に本社を移転させた効果を検証するというのがテーマでした。大企業の本社移転はどれくらい地域を活性化させるのかを検証しようと、学生はそれぞれのテーマをもって淡路島に向かいました。
パソナは、働く人々の「真に豊かな生き方・働き方」の実現と、グループ全体のBCP(事業継続計画)対策の一環として、2020年9月から、それまで東京都千代田区にあった本社機能を、2023年度末までに段階的に淡路島に移転してきました。 2022年度は、観光、土地、交通などの視点からパソナの本社移転がどういう効果をもたらしたのかを調査しました。観光の調査では、道の駅など観光スポットで行き交う人にヒアリングやアンケート調査を実施したりしました。見知らぬ人にアンケートするのは緊張もしますが、そのうちに慣れてくるのか、学生達は物怖じせずにアンケートできるようになっていきます。フィールドワークは学びでもあると同時に、学生の成長につながる絶好の機会でもあるのです。