日髙謙一ゼミ
みなさんは「自治会」を知っていますか?
「自治会」と聞いて、どんなイメージを持ちますか?
あなたの住む街にも「自治会」があるはずです。名前は違うかもしれませんが、地域の人たちが集まって、課題を解決しようとしたり、お祭りを盛り上げようとしたり、そこに住む人たち同士で作るまとまりのことです。
社会学、特に、日本の社会学は、こうした「自治会」についての研究を積み重ねてきました。このゼミを担当する教員は、「社会学者」ではなく、経営学を専門にしています。だからこそ、この学部学科で、社会学を学ぶゼミ生とともに「自治会」をテーマに選び、現代を考えました。
地域の結びつきが薄れたと言われ、少子高齢化が進む中で、「自治会」に何ができるのか、それが、大きなテーマです。学生にとってだけではなく、教員にとっても、他人事ではなく、自分ごととして、今の日本に生きていく上で、不可欠だと考えました。
こうした考えに基づいて、2023年度、私たちのクラスは神戸市北区上津台1丁目自治会の皆さまのご協力のもと、インタビューとワークショップを通じて自治会が担う公共の今日的な意義を学びました。学生たちは、自治会は何のためにあるのか、自治会活動を続けていくことの意味は何かを自問し、それをニューズレターとしてまとめ、ご協力いただいた上津台1丁目自治会の各戸に配布しました。
住民の方からのフィードバックは、貴重な財産です。現代社会学科での学びは、こうしたフィールドワークに始まり、そこに生きている人の声を聞き、一緒に考える作業を中心にしています。みなさんも、いま、生きている場所について、あらためて一緒に考えてみませんか?そこから、あなたの学びが始まります。