安富信ゼミ
〈被災現場で聞き、書く〉
防災を学ぶには、被災した方に話を聞き、書き残していくことが必要です。教科書やネットからだけでは決して見えないことがあります。見て、聞き、肌で感じる。しっかりと聞き起こして文章にする。安富ゼミでは1期生から一貫して現場主義を貫き、阪神・淡路大震災の教訓の新聞づくり、丹波水害(2014年)での「人々はどうして逃げた?」、西日本水害(2018年)の「なぜ人は逃げないのか?」を調査してきました。
2023年夏に3年生らが岩手県岩泉町を訪れ、2016年8月の台風10号でお年寄り9人が死亡した高齢者施設「楽ん楽ん」の悲劇を学びました。先輩たちが学んだ「岩泉メソッド(方式)」を進めて訓練に参加しました。東日本大震災で大津波を受けた大槌町の「吉里吉里国」であの日の記憶を聞き、復興を目指すプロジェクトに参加。「釜石の軌跡」の現場を訪れ、あの日小中学生が津波から逃げた道を歩きました。こうした現場取材で聞き取ったテープを書き起こし、レポートにまとめ、2024年1月には人と防災未来センターで開かれた「災害メモリアルアクションKOBE2023」で発表しました。