伊藤亜都子ゼミ
神戸の震災復興まちづくりを次世代につなげる
まち歩きやフィールドワークを行います。神戸市灘区の六甲道南地区での活動について紹介しましょう。JR六甲道駅南側のこの地域は阪神・淡路大震災で大きな被害を受けました。住民たちが議論して復興まちづくりに取り組み、大きな公園ができ、再開発ビルには若い世帯も多く入居し、駅に近く便利でにぎわいのあるまちになっています。
今のまちができるまでには被災者の人たちの多くの苦労や工夫や想いが込められています。事前学習として地域の資料を調べ、まちづくりに関わった人のお話を聞きます。防災倉庫、井戸水のポンプ、防災情報の案内板など防災機能を調べ、日常的なまちの魅力を感じるために気になるお店で食事をしたり、インタビューをしたりします。
毎年、1月17日が近づくと「1.17の集い」を催します。伊藤ゼミも参加して手伝います。ポスター制作、会場設営、子ども防災クイズ、献花のサポート、ミニ座談会や交流などを体験。震災を体験した大人たちと地域の子どもたちの間の世代として、神戸で起きた震災や復興まちづくりの経験を次世代へとつないでいくという重要な役割が期待されています。